2015年11月25日水曜日

ネコちゃんの膀胱炎の季節です・・・

こんにちわ。

先週末は、大阪の学会参加のため、休診となり、ご迷惑をおかけしました。

今回の学会に参加して、獣医学も日々進歩していることを痛感させられました。
勉強になる様々な発表があり、それを聞くたびにあの子にはこの治療法ができるかも・・・。あの子にこの薬を・・・。と、患者さんのことが頭に浮かんでおりました。


さて、今回は、急に寒くなると多くなる病気・・ネコちゃんの下部尿路疾患(膀胱炎)についてお話ししたいと思います。

先週、今週と膀胱炎の子が当院にも来院していますが、特に気温が下がると膀胱炎になる子が多来院されます。

ネコちゃんのご先祖さまは、元々、乾燥地帯で生活する動物さんでした。
そのため、少ない飲み水で生活しなければいけなかったので、体内の水分を確保するために、濃いおしっこを少しだけ排泄する能力を身につけたのですが・・・この濃いおしっこは、結石の材料になるミネラルなどが濃縮されていますので、尿路結石ができやすくなったり、それに伴って膀胱炎を引き起こしたりしてしまいます。
とくに気温が下がったために飲水量が減り、通常よりもさらに濃いおしっこになると、さらにリスクは増えていきます。

もし、このようなサインが見られたら、下部尿路疾患が疑われますので、できれば当日のおしっこを持って、早めに受診するようにしてください。
特に、⑧の場合は、尿道で結石が詰まってしまい、おしっこが出したくて出せず、最悪、急性腎不全で亡くなってしまう場合もありますので、食欲があるから・・・と安心せずにすぐに来院してくださいね。

 ① 頻繁におしっこに行く
 ② トイレがいつもより長く、少しずつしか出ない
 ③ おしっこが濁っている
 ④ おしっこに血が混ざっている
 ⑤ トイレ以外でおしっこをする
 ⑥ おしっこをするときに、痛そうに鳴く
 ⑦ お腹の下の方を触ると、硬いものに触れる
 ⑧ おしっこが1日中まったくでない


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