こんにちわ。
先週末は、大阪の学会参加のため、休診となり、ご迷惑をおかけしました。
今回の学会に参加して、獣医学も日々進歩していることを痛感させられました。
勉強になる様々な発表があり、それを聞くたびにあの子にはこの治療法ができるかも・・・。あの子にこの薬を・・・。と、患者さんのことが頭に浮かんでおりました。
さて、今回は、急に寒くなると多くなる病気・・・ネコちゃんの下部尿路疾患(膀胱炎)についてお話ししたいと思います。
先週、今週と膀胱炎の子が当院にも来院していますが、特に気温が下がると膀胱炎になる子が多く来院されます。
ネコちゃんのご先祖さまは、元々、乾燥地帯で生活する動物さんでした。
そのため、少ない飲み水で生活しなければいけなかったので、体内の水分を確保するために、濃いおしっこを少しだけ排泄する能力を身につけたのですが・・・この濃いおしっこは、結石の材料になるミネラルなどが濃縮されていますので、尿路結石ができやすくなったり、それに伴って膀胱炎を引き起こしたりしてしまいます。
とくに気温が下がったために飲水量が減り、通常よりもさらに濃いおしっこになると、さらにリスクは増えていきます。
もし、このようなサインが見られたら、下部尿路疾患が疑われますので、できれば当日のおしっこを持って、早めに受診するようにしてください。
特に、⑧の場合は、尿道で結石が詰まってしまい、おしっこが出したくて出せず、最悪、急性腎不全で亡くなってしまう場合もありますので、食欲があるから・・・と安心せずにすぐに来院してくださいね。
① 頻繁におしっこに行く
② トイレがいつもより長く、少しずつしか出ない
③ おしっこが濁っている
④ おしっこに血が混ざっている
⑤ トイレ以外でおしっこをする
⑥ おしっこをするときに、痛そうに鳴く
⑦ お腹の下の方を触ると、硬いものに触れる
⑧ おしっこが1日中まったくでない
年末年始のペットホテルのご予約ですが、まだ空きがございますので、ご予定がお決まりの方は、お早目にご予約ください。